ザ・ランブルフィッシュ2、二度目の全国規模の大会が12月10日、11日の二日間に渡って大阪にあるゲームセンター『KO-HATSU(コーハツ)』にて開催された。8月に行われた第1回東西戦の時と違うのは今回は製作メーカーでもあるディンプスの公認を受け、前回にも増して大規模でハイレベルな対戦が2日間に渡って繰り広げられた。新たに九州勢の参戦もあり、レディースプレイヤーは3名おられました。

初日である10日には2ON2のチーム戦が開催され、全国各地から集まってきた猛者達がそれぞれチームを組んで2ブロックに別れ優勝を目指した。
注目チームでは、関東から中野TRF第2期ランバト一位のタマメガネと、二位AYAでチームを組んだ中野動物園。一時期ランブルから離れていたが今回の大会直前に復帰を果たした1からの古豪アラン使いkogatと2から参戦でめきめき頭角を現したヤシの全自動洗濯機。関西から前回の東西戦1on1覇者キースとU-1の当日斡旋チーム、コーハツ第2期ランバト一位のJと北陸の新星rikの凶者と珍獣。九州からは緻密なデータ検証から豊富な連携を生み出したミト使い十べえとりょうの魔城ガッデム。

Aブロックでは1回戦で中野動物園がいきなり関西有数のハザマ使いK.Iを擁するチームを破ると勢いに乗りそのまま決勝戦へとコマを進めた。
Bブロックではくじ引きの結果九州からの参加者が全員近い場所に固まるという結果になってしまった。そんな中関西の最強バズウ使いキースを破ってBブロックを勝ち上がってきたのは九州から参加のミト使い十べえ(ミト)とりょう(シェリル)の魔城ガッデム。

前回の東西戦で旋風を巻き起こした中部地方からの参戦の白アラン(アラン)やJUN(ガーネット)は惜しくも1回戦で敗退してしまい、前回のような大活躍はできなかったのが残念である。

2ON2決勝戦では魔城ガッデムのりょう(シェリル)がマーカ設置をうまく絡めた立ち回りで中野動物園タマメガネ(バズウ)を追い詰めるが最終ラウンドにりょうが飛び込んだところに先だしで置いておいたバズウの近距離SPがカウンターヒットしてしまいそこからの大ダメージコンボを決めたタマメガネが一気に流れを引き寄せそのまま先勝する。後がなくなった魔城ガッデムは、十べえのミトがバズウのしゃがみLPの間合い外から飛び込み、上を取りつづける戦法で大将AYAを引きずり出そうとするが、最終ラウンドに罰モードのJSKの2段目にダブルインパクトブレイクをかけて近距離SPで割り込んだタマメガネがコンボを決めて2タテ。そのまま優勝となった。

 二日目には参加者全47名を3ブロックに分けてのシングル戦トーナメントが行われた。各ブロック別に組み合わせを見てみると前日の2ON2で優勝したAYA(ハザマ)とタマメガネ(バズウ)がお互いAブロックに入ってしまい、他にも白アラン(アラン)やkogat(アラン)、十べえ(ミト)、Z-X(シェリル)なども同じくAブロックに振り分けられてしまい「死のグループ」を形成してしまった。そんな激戦区を勝ち抜けたのはタマメガネ(バズウ)。ワンチャンスでの爆発力としゃがみLPや、のぼり中段をうまく使った立ち回りでZ-Xを決勝で撃破。決勝リーグへとコマを進めた。
Bブロックの有力選手では和辻(ベアトリス)やDORI(ヒカリ)、J(アラン)が同一ブロックに固まり激戦区を作っていた。そんな中Bブロックを勝ち抜いたのはrik(バズウ)。アースダイブでのプレッシャーと落下してきた岩のガード硬直中にジョルトアタックを当てる確定ジョルトの場面を多く作り、るみな(アラン)を決勝で破っての決勝リーグ戦進出となった。
Cブロックではキース(バズウ)が前評判通りの実力を見せ、きっちりと決勝リーグへとコマを進めた。このブロックではK.I、あべという二人のハザマ使いがそれぞれNOK-いちびり、義竜というオービル使いにそれぞれ敗れるという事態も発生した。オービルに対して大幅有利とされているハザマだが、一般的に弱キャラといわれているオービルでも努力次第では勝てるということを証明した。逆にキャラ性能だけでは安定した勝利を掴むことは難しいという例になってしまった。

決勝リーグには3枠ともバズウが勝ち抜いてきたが、そのプレイスタイルは3者3様。
2LPや昇り中段で積極的に崩しにいき、近距離SPカウンターからの大ダメージコンボで一気に勝負を決めるタイプのタマメガネ、アースダイブを絡めた連携が豊富で、画面端で圧倒的な破壊力を持つrik、2LPとアースダイブをばらまいて立ち回り能力で敵を倒すキースと同キャラ3人といってもまったく違うプレイスタイルでのリーグ戦となった。
1回目のリーグ戦は3人がまったく同じ勝ち点で並び、やり直しとなった2回目のリーグ戦。強気で攻めるタマメガネが同キャラということもあり相手に対応されてしまい2敗して優勝戦線から離脱。優勝はキースとrikの二人で争われることになった。
優勝決定戦では2LPとアースダイブを連発して敵の行動を抑制しつづけペースを最後までrikに握らせなかったキースが見事優勝。前回の東西戦に続いての2連覇となった。

二日間の大会の中で最もエントリーの多かったキャラがバズウ。ついでアランとなった。最強キャラと目されているハザマは5人と使用キャラランキングでは4位に沈んだ(3位はカヤの5人)。ミトのエントリーは九州から参加の十べえ氏のみにとどまっていた。
相手にペースを渡しにくく、また1回のチャンスで大きくダメージを奪えるバズウ、立ち回り能力が非常に高く、一度掴んだペースを簡単には離さないアランが一発勝負のトーナメントで支持された理由だろうか。ただ、使用ランキングで一人という結果になったラッド、グリード、タイフォンでもこの時期までキャラを使い込んでいるだけあって「職人」と呼ぶにふさわしい動きをしていた。

研究熱心なプレイヤーが多く大きく戦力バランスを崩すような新しいネタは今回発見されなかったが、その中でもいくつか実践投入できそうな連携やネタを紹介しよう。
まずシェリル、アラン、バズウで使用可能なジョルトアタックを確定で当てることができる連携。この3人は飛び道具後をガードさせた後大幅に有利になるため飛び道具の重ね方によってはその後のガード不能攻撃であるジョルトアタックを確定でヒットさせることができる。特にシェリルの場合はそこから再び確定ジョルトへ持っていくことができるため非常に強力な連携となっている。他の2キャラでも確定で2割〜4割の体力を奪うことができるので勝負どころでは積極的に狙っていきたい。
次にタイフォンのブーストダイブ(以下BD)。飛び道具の硬直がほぼ0になる効果のタイフォンのBDは飛び道具を1発でも相手にガードさせたらそのままガードクラッシュに持っていくことが可能。使用人数が少ないため対処法もまだ練りきられてはおらず、野試合でも猛威を振るっていた。
ヴィレンではラティカウダキャプチャー(以下キャプチャー)の姿勢が低くなり、相手の下段攻撃以外をすかす特性を利用して、通常技をインパクトブレイクをされたのを確認してからのキャプチャーがアクセントとして使える。キャプチャーヒット後はインパクトブロウをかけてダメージアップを狙おう。

残念ながら北斗の拳やKOF11の稼動開始によって徐々に撤去されていっているのが現実のランブルフィッシュ2だが、作りこまれたシステムとわかりやすい読み合いで熱狂的なファンがいるのも事実である。悔やまれるのは闘劇種目に落選したことだろうか。(正確には選考種目にも入っていなかった)
だが今年度の最優秀対戦ツールと言っても過言ではない。願わくば他の名作と呼ばれた作品と同じように稼動数は少なくとも長く愛されるタイトルになって欲しい。またどこかで闘魚を交える日があることを祈って…。【Text協力:あべ】

Dimpsスタッフお忍び

 1on1当日の11日、まだ参加者もまばらな時間に急遽追加のミトのイラスト色紙を直々に持参いただきました。日曜日にもかかわらず大感謝です。その後帰られたものとばかり思ってましたが、どうやら大会の一部観戦されていたようです(STAFFも気付きませんでした…)

http://www.alter-web.jp/  2006年3月ガーネットのフィギュアが発売されるそうです。
第2回T.R.F.2東西対抗戦トーナメント表
12月10日: 第2回T.R.F.2東西対抗戦 初日2on2
12月11日: 第2回T.R.F.2東西対抗戦 二日目1on1
第2回T.R.F.2東西対抗戦 エキシビジョン
第2回T.R.F.2東西対抗戦2on2 ENTRY:44
優勝 中野動物園
・AYA(ハザマ)【左】
  ・タマメガネ (バズウ)【右】
準優勝 魔城ガッデム
・りょう(シェリル)【左】
・十べえ(ミト)【右】
第2回T.R.F.2東西対抗戦1on1
ENTRY:47
優勝 ・キース (バズウ)【右】
2位  ・rik(バズウ)【左】
第2回T.R.F.2東西対抗戦2on2
決勝動画
 9公開終了
2回T.R.F.2東西対抗戦1on1
ブロック決勝第一試合動画
 9公開終了
2回T.R.F.2東西対抗戦1on1
ブロック決勝第二試合動画
 9公開終了
2回T.R.F.2東西対抗戦1on1
ブロック決勝第三試合動画
 9公開終了
2回T.R.F.2東西対抗戦1on1
決勝リーグ第四試合動画
 9公開終了
2回T.R.F.2東西対抗戦1on1
決勝リーグ第五試合動画
 公開終了
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