 |
 ソウルキャリバーでは毎年春・夏休みにそれぞれ大規模な大会を開催している。去る8月5、6日に大阪府KO-HATSUにて第5回SCNチャンピオンシップ 戦（IKUSA）−夏之陣2006−が開幕し、「今一番強いのは誰なのか」に答が出されることになった。個人戦では、各地で行なわれた予選代表者14名とKO-HATSU当日予選2名とで決勝大会を行なった。当日予選では、会場にいた誰もが「一発勝負の恐ろしさ」を目の当たりにすることになった。昨年夏に行なわれたIKUSAソウルキャリバー2個人戦の覇者・「the-KT」が、なんと初戦にて敗退してしまったのだ。波乱の当日予選を勝ち抜いたのは、「おちょこ」（カサンドラ）と「てきとー」（雪華）であった。 本戦で注目を集めたのはアスタロス使いとして名を馳せる強豪「さるすべ」。しかし今回は絶対の自信をもってセルバンテスで参戦した。一回戦では「財前」、二回戦では「てきとー」と、共に東京都内の有名プレイヤーを倒し、セルバンテスの強さを印象付けたが、準決勝で涙を飲んだ。 決勝は「おおさか」と「キロミリ」の組み合わせ。「キロミリ」ソフィーティアは、接近戦で相手のリーチの短い技を誘い、そこにスカし確定の1or7runKを叩き込んで体力差を広げる。相手がそれに対応したリーチの長い技やステップインからの選択肢を使うようになると出の早い技で迎撃。緩急をつけた中距離戦で「おおさか」を退け、IKUSA個人戦優勝の栄冠を勝ち取った。 2日目は今大会のメインである団体戦。春のIKUSA外伝に続き、関西勢が連覇を成し遂げるのかどうかに注目が集まった。 トーナメント左側からは、初日優勝者含む【まさに智将】が順当な勝ち上がり。一方右側ブロックは実力派がひしめく激戦区となった。【猛軍団】は第一回闘劇準優勝の「アルテナナイト」率いるチーム。ほか「さるすべ」を擁する【天満勢】、東京勢の【モラトリアム】、KO-HATSU常連が結成した【反コーハツ】など、どこが勝ってもおかしくない混戦模様。 ０回戦の注目試合は【猛軍団】と【天満勢】の対決。【天満勢】はなんと先鋒に「さるすべ」を起用、セルバンテスの圧倒的な攻撃力をもって「ゾマホソ」「ひぐ」を沈める。66Kなどを巧みに使い、相手を壁際に追い込みつつ、A+Bからの必殺の壁コンボを決めて一気に勝負をつけるという展開が「さるすべ」セルバンテスの必勝パターンだ。大将「アルテナナイト」は、壁際に追い込まれないよう広い雪華ステージを選択して逆転を図るが、「さるすべ」の一方的な攻めを食い止めるには至らなかった。 しかしその快進撃を阻んだのは【モラトリアム】。時計回りの横移動に当たる使いやすい技がないというセルバンテスの弱点を突いて「さるすべ」を止め、その勢いに乗ったまま決勝に進んだ。 決勝戦は旧明大前NAMIKI勢の3人が組む【まさに智将】と、秋葉原および新宿を拠点とする【モラトリアム】の試合。【まさに智将】先鋒は前日振るわなかった「the-KT」。しかし２日目はその実力を発揮し、ヴォルドのジ・ラックを使った対処困難な攻めや背向け状態からの強烈な択一攻撃・受け身確定などを押し付ける。これには【モラトリアム】の先鋒「財前」、中堅「おちょこ」も苦しい展開を強いられた。大将「おおさか」も先にリーチをかけられるが、ヴォルド対策をしっかりこなして逆転勝ちし望みをつなぐ。  ここで会場からは「智将コール」が巻きおこり、「てきとー」をリクエストする。だが【まさに智将】は智将「てきとー」を温存する策をとり、中堅として「キロミリ」を出す。図らずも前日決勝の組み合わせが再現され、リベンジに燃える「おおさか」だったが、「キロミリ」に競り負けてゲームセット。優勝は【まさに智将】がもぎとり、「キロミリ」は個人・団体の二冠を達成した。 今年春に行なわれたIKUSA外伝では「北千里雪華」の活躍により関西勢が勝利したが、今回はそれを関東勢がとりかえす形となった。今後プレイヤーは各地に戻って研鑽を積むであろう。一回り強くなった各人が三度ぶつかりあうのはどの舞台なのか、まだまだソウルキャリバー3からは目が離せない。【Text協力：おおさか】 | |||||||||||||||
| |||||||||||||||
|
| ||||||||||||||
